親鸞会で唱える「南無阿弥陀仏」の力
日本にも宗教は多々ありますが、有名なものは数えるくらいしかありません。その中で、親鸞聖人の教えを正確に一人でも多くの人に伝えることを目的としているのが、親鸞会と呼ばれる宗教団体です。
初めて仏教をきかれる人でもわかるように話してくれる場所で、時間などで都合があわない人にもインターネットで教えを学べる講座を解説しています。では、そんな親鸞会で南無阿弥陀仏と唱える意味はご存じでしょうか?
親鸞会が活動する理由や学びの結果は?
現在の浄土真宗は葬式仏教・法事仏教であり、親鸞聖人の教えを知りたいと思っても学べる場所はほとんどないとなっています。親鸞聖人は「どんな人も本当の幸福になれる道」を説いていますので、教えを知れば皆が幸せになれるのです。親鸞会では、日々親鸞聖人の教えばかりを伝える活動をしています。
ここで学ぶ結果は、生きる目的を明らかにすることが出来ます。つまり、勉強や仕事・健康管理も全てこのためなのだ、と意味を理解できますので、無理やりやらされている感はなくなり、心から充実した人生となるでしょう。
また、学校のように親しい仲間が出来ますので、学喜びと共に希望に輝く未来が開かれることになります。毎日を明るく生き生きと過ごすために、教えを学ぶのです。自分自身で納得することが大切なので、まずは凝り固まった偏見や姿勢をあらため、まっさらな心で聖人の教えを学んでみてください。目が開かれるような体験が出来る、そうなった方はたくさんいます。
南無阿弥陀仏とは何か?
仏教、そして親鸞会では、南無阿弥陀仏と唱えることが基本です。では、これは何でしょうか?これは例えるなら、世界一の名医が作った「特効薬」である、とされています。どんな病でも苦しみでもたちどころに治してしまうのが「南無阿弥陀仏」であり、苦しみから解放された人が医師へお礼として言うのが念仏です。
親鸞聖人は南無阿弥陀仏のことを「功徳の大宝海」と言っています。つまり、これは私たちを絶対の幸福にする大きな宝の海のようなものだ、という意味です。また蓮如上人も「真実の宝というのは南無阿弥陀仏」と言っていて、意味は、これはたった6文字ではあるので、そんなに凄い力があるとは誰も思えないだろう、だけどこの6文字の中にはどんな人も無上の幸福にする計り知れない力があるのだというものです。
南無阿弥陀仏は阿弥陀仏という仏様が大宇宙の宝を結晶したものであり、全ての人の苦悩を抜き取って絶対の幸福に救いたいという大悲願なのです。
南無阿弥陀仏を唱える力とは
この6文字を唱えることでわく力とは、どういうことでしょうか。これは仏の名前を意味していますので、口に出して言うことで「阿弥陀仏に帰依します」という宣言になります。つまり、私は仏のことを信じています、と言っていることになるのですね。宣言をするとどういうことになるかといえば、その目的は仏様を信じていると唱えることにより、この世の人生を終えた時に迎えて頂き、極楽浄土に旅立つことが出来ると言われています。
要するに、生きている内から仏様にアピールをする、ということですね。何度も口に出している内に自分の行った悪いことを改め、善を習得して仏様の心にかなうようにするのでしょう。自分の心を落ち着かせ、冷静で穏やかになれる効果がありますので、現代で流行っているマインドフルネスと同じようなことです。過去の自分と向き合って自らの悪い行いを反省して未来へいかす、徳をつむためにがんばろうという気持ちにされること、それが力です。
何故口に出すだけで幸せになれるのか?
南無阿弥陀仏とたたえることを念仏といいますが、口でそれを唱えることでどうして幸せになるのでしょうか?親鸞聖人は「他力」と「自力」の念仏の2つがあると教えています。他力とは、仏教において阿弥陀仏の力を指します。阿弥陀仏の力で無明の闇という暗い心が破れて幸せになった人は、その嬉しさから念仏を唱えずにはいられなくなります。つまりは阿弥陀仏へのお礼の言葉なのですね。
そして「自力」とは、「他力」以外の全てをさします。無明の闇という暗い心を知らずに墓参りや葬式などでこれを口に出して述べることが自力の念仏で、他力か自力かは暗い心が破られているかどうかでわかれます。
無明の闇という暗い心が破られると、一切の苦しみから解放され、本当の幸せを感じることができます。それによって「自力」から「他力」を称える身になっておいきなさい、というのが親鸞聖人の教えですので、それらを簡潔にまとめた結果が「念仏を唱えると幸せになれる」ということになるのです。
まとめ
親鸞会は親鸞聖人の教えだけをひたすら教わることが出来る場所、そして団体です。基本は南無阿弥陀仏を唱えることでこの世の全ての苦しみから解放され、なくなると極楽浄土にいけるという内容を説明・解説して実践させることです。
どんな教えでも自分で心底納得することが大切です。どうしてこの6文字の念仏を唱えるだけで幸せになることが出来るのか、まずはそこから理解していきましょう。